第14章 四次元の彼と日本人の彼女
リーダーとジミンと変人と…
ジミンはナムジュンのそんな顔にいち早く気づき、そっと彼に近づく。
「ヒョン…大丈夫?」
「ジミナ…大丈夫だよ」
「そう?あぁ……テヒョンナが心配?…」
ジミンが眉を顰め、ナムジュンは彼を見ながら、そっと頭を撫でた。
「ジミン、やっぱり…俺達は変わったよな……」
「変わったって…いいんだよ…ヒョン……」
「え?…」
「レイが言ってたから…」
「お前…本当にレイさんの事信頼してるよな…」
「まぁ…ね…だから…テヒョナもきっと大丈夫…」
ジミンはどのメンバーよりも彼女とよく居ると思う…
恐らく彼女を1番信頼しているのも彼なのではないだろうか、
レイはあの日の事を気にしてないかのようにナムジュンに普通にしてくれる。
〝いつでも切ってください〟
彼女のあの言葉がこだまする中
ジミンは決まってこう応えるんだ。
「だって、僕とレイの約束があるからね
守ってもらわなきゃいけないんだ…」
そんな彼を見つめる人物は誰なのだろうか…