第13章 お砂糖を…
そこには、沢山のアイドルのCDやDVD写真集があり、中には…しっかり、バンタンの物もある。
なんだよ……お前もミーハーな奴なんじゃねぇか……
聞いてもないのに……決めつけて…
なのに…何処か残念な気持ちなのはどうしてなんだ?
ユンギがそう眉間にシワを寄せていると、
彼女が戻って来て、ユンギに優しく声をかける。
肩を揺らすユンギ
「ユンギさん…ご飯ですって………何勝手に人の棚漁ってるんですか?……」
「漁ってねぇよ……ただ…随分アイドルのCD多いなって思っただけだ……」
お前も…どうせ……ならお前はあいつらも騙しているのか?そうユンギは棚にあった自身達のCDを握った。
しかし、彼女の答えは彼の考えとは…全く別のもので
「あー…それ、何個かは、私が最初に彼等についた時に買ったんですよね…」
ついた時に?
「なんで?」
「買いますよ………だって…私…アイドルとか芸能人に興味無さすぎて知らないから…
だから知るために買うんです…
でも、映像と現実は違うし
やっぱり……会ってからどうせ合わせるから……買わなくなるんですよね」……
それにしても数が多い気がする。
彼女はユンギの思いなど知らずに苦笑いを浮かべこう言った。
「送って来るんですよ…新曲のCDやライブのDVD…をメイクになって欲しいようで………」
ユンギは彼女の顔に疑問を浮かべながら、
とりあえず、リビングにある椅子に腰をかける。
「嬉しいんじゃねぇの?そう言うのって……」
「ほら…私…専属持たないので……」
「でも、ゲームしてんじゃん……俺等と…」
「あー……そうですね……でも、私…ゲームをけしかけるのは1回限りって決めてるから……呼ばれれば、行くけど……専属にはならないんですよね……」
何故1回限りなのか……まぁ…こいつには、色んな理由があるらしいからな……
ユンギはそう思うと彼女の作った料理に箸を入れた。
そう言えば…久々に食べるな…人の飯…