第13章 お砂糖を…
ユンギが作業室から出れば、
…ナムジュンがアイスの入った袋を持って立っていた。
外に行ってたのか……
何処か楽しげに笑い……
ナムジュンはユンギに気づくと彼に直ぐ声をかける。
「……ヒョンまた…連れ込んでたんですか?」
「いいだろ?別に…」
「ヒョン、構いませんけど……あまり無理しないでください……」
「ヒョン…俺…さっき下でレイさんに会ったよ……」
レイ…確か……あの変人メイク……の名前だ。
同じマンションに住んでるんだったな…
「で?そいつがどうした?」
「俺……最近…作詞…上手く行ってないんです…」
ナムジュンの言葉に何となく彼が上手くいってない事は察しはついていたが、
面と向かって言われると、上手く言葉が繋げように繋げられない……
だから…ユンギは彼に冷たく言ってしまったのだ。
「そうか…頑張れ…」
素っ気なく返してしまったのはユンギが彼に焦りを悟られたく無かったから…
でも、彼は苦笑いを浮かべユンギにこう返す。
「だから…セジニヒョンが言ってた…彼女に相談というか…彼女と話してみました………というか…当てられちゃったんですよね俺の悩み……」
「だから…なんだよ」
「あっ…いえ、もし…ヒョンが1人で悩んでいるなら……レイさんと話してみるといいかもしれません…あの人…不思議な話し、本当に心を軽くしてくれるから」
彼の言葉に彼がなんて、言われたのかが気なった。
あいつは突然来た変人で……面白いやつって事くらいは知っている、
でも、最初の印象は最悪だった。ゲームなどとふざけたことを抜かすし……女…
でも、妙に人を惹きつける何かを持つ変なやつ……どうせ…ミーハーなのかと思えば、タウンとスミンに啖呵を切る凄いやつ……
だから嫌悪感を少しだけ感じたのだ……相手が自分よりも天才だったから……
「なぁ…お前は…軽くなったの?」
「はい……少しだけ……彼女は俺を俺として話してくれるから……」
俺を俺としてか……そんな事
あいつらも言ってたな、
彼女にやけに懐いてたあの4人も
「俺…あの子に言ったんです…ナムジュンとしては仲良くしたいがリーダーとしては賛成出来ないって……そしたら彼女はいつでも私を切って大丈夫だって言ったんです。でも、俺を励ましてくれたんだ…だからヒョンも…」
「俺には関係ねぇよ」
「ヒョン…」
あいつは…なんなんだ