第9章 不思議メイクさん
3人が来れば、彼女は衣装の具合を確認し……3人に近づく。
「どうも!衣装やっぱり、見た通り似合ってるっすね!」
3人の中で彼女の言葉にいち早く反応したのはナムジュンで……
「あ…ありがとう…えっと…遅れてごめんね…」
その言葉に
彼女は怒る訳でもなくてニコやかで
「大丈夫っス!時間はあったのでね!」
と返した。
だが、それを見た2人のメイクは
彼女のヘラヘラした様子が気に入らないのか…彼女の腕が素晴らし過ぎたことえの嫉妬かわからないが、
彼女を邪魔と言っているように3人に抱きつく。
「ヤ〜遅いよ〜ユンギ〜!」
「あー!テヒョンオッパかっこいいぃ〜
ナムオッパも素敵だねぇ!でも、やっぱ私達の方が上手と思うんだよね〜」
猫なで声で話す2人
なら、仕事しろよ…
内心そう思いながら、彼女は黙ってメイクの準備を始める。
もちろん、残り3人のだ。
ナムジュンは仕事を始めた彼女の顔色を伺いながら
2人のメイクに苦笑いを浮かべ、お礼を言う。
「…ありがとう……」
彼女達はナムジュンの礼を聞けば、垂れた目をさらに垂れさせ、彼に絡んだ。
「いやぁ!もう〜
ナムオッパにお礼言われちゃった!」
彼にとってはいい迷惑なのではないだろうか…
未だ見ていても社長の言う通り仕事はしない…
はぁ…私は彼女達の腕が見たかったのにと
彼女は少し残念そうに筆を持つ。
しかし、それを見た2人はナムジュンから離れると、彼女に凄い剣幕で近づいてきた。
「はぁ?何してんの日本人?お前何様?」
「あの3人は私達がメイクするしぃ〜というか…皆私達がメイクするからさぁ…もう帰っていいよ?」