第4章 彼女のゲーム
名を呼ばれ、黙る彼女……
こんな彼女を見るのは初めてで、アシスタント3人は驚きが隠しきれなかった。
彼女がまさか、専属を、
しかし、彼女はある条件を出す。……
そして…これが、後に彼等と彼女を
変える事になる。
その条件とは………
「わかりました。引き受けましょう……少し、そこまで言うなら、思わせて頂きたいな…でも、パン社長……条件があります。
私を専属にしたいのなら、1年…です…
1年で私に仕事で彼等が私の素を出させたら
私は彼等の専属になりましょう…
なので、それが出来なければ、私は専属にはなりません
……これは、今までに色んな会社…色んなアイドルに言ってきた事です。」
これは、初耳だった。彼女はこの為、の口調替えだったのかと、
アシスタント3人は納得し、2人を心配そうな顔で見つめる事しか出来なかった。
彼女は1人歩きのメイク師で、様々な理由で専属を持たない…これは、韓国でかなりの有名な話だ。
もし、そんな彼女が専属になれば、かなりの利益はある。
恐らく知名度をあげることになるだろう……
これ、プラス彼女はもう1つ条件を出した。
「私はRegenbogenの社員けん副社長ですので…会社の仕事1年続けます。その中で、仕事の時に私に素を出させれば、そちらの勝ちです…それでもいいなら…引き受けましょう…」
彼女の提案は難易度が高い。何故なら彼女は1年の中でパリコレに行ってしまったり撮影に行ったり、多忙なのだ。
それでも、彼女は仕事中客の前では、1度もボロを出したことがない…
でも、パン社長は何処か余裕気に見える。
まるで、絶対なるかのように…
「なりますよ…絶対に…では、それはいつからにしますか?」
「では、次の週からに致しましょう。楽しみです…私が素を出させられた事はないので……」
そのまま彼女はルンルンとした足取りでその場を後にするのだった。