第4章 彼女のゲーム
「あの…お願いがあります…メイク師けんスタイリスト及びカメラマンとしても…貴方にお仕事をご依頼したいのですが…」
先程の会話を聞いていたのかは、分からないが、聞いていて、この話を彼女にしているとすれば、かなりの強者と言えるだろう。
た
彼女は男の姿を確認し、首を傾げる。
「先程のお話を聞いておりましたか?」
「はい、聞いてはおりましたが、
私はパン・シヒョクと申します…最近人気を出し始めた。防弾少年団(BTS)が所属するBIGhitの社長をしているものです。…」
彼の自己紹介にニヤリと彼女は笑うと、
彼の言う防弾少年団のステージを彼女は見た。
「なら、どうしてです?最近売れてきたなら、日本人のメイクを隣に置くより、韓国人のメイクを置いた方が…反感はされないと思いますが…」
「違うんです…実は、最近人気を博したからか……かなりの緩みやメイクがなかなか、仕事をしないようなのです…」
パン社長の言葉に、彼女は何処か楽しげだ。
だが、その仕事量なら、ほぼ、専属的な契約になってしまう…
でも、そこは彼女に考えがどうやらあるらしく、
彼女は彼等を指さした。
「ですが…先程、私は専属を持たない理由を述べていました。でも、貴方の頼むお仕事だと私は、専属として、そちらと契約を結ぶ事になってしまう……それについてはどう思うのです?」
彼女をパン社長は真っ直ぐと見つめ、
直ぐに笑った。
目を見開く彼女……
「なぜ?笑うんですか?」
「あ!すみません……そこは大丈夫です…私は、専属を持たない貴方が、遠くから見たいと思えるアイドルではなく、近く出なければ、見られないと思えるようなアイドルに彼等にはなって貰いたい……
だから……貴女が適役なんですよ……サクラギ・レイ……」