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What color?~黒子のバスケ~

第2章 水色~黒子~


それから授業が始まっても、僕は何だか、ぼんやりしてしまいました。

『そんなん、いつものことじゃねーの?』

なんてことを言いそうな、口の悪い誰かの顔が一瞬頭に浮かびかけましたが、スルーです。
今日は何だか…何となく、いろんなことを(といっても△△さん絡みですが)思い出してしまいます。
例えば…入学してすぐに、クラスで委員を決めた時のこと…とか。

そういえば、あの時は図書に限らず、委員なんて面倒だという人が多くて、クラス委員(クラス委員だけは先生が最初に強引かつ適当?に決めました)はクジ引きで委員を決定するという強行手段に出ました。

その結果、△△さんは『図書委員』を引き当てましたが、男女ペアが規則の△△さんの相棒は、本当は僕じゃありませんでした。

僕が引き当てたのは、本当は『白紙』で。
次にクジを引いたのは、隣の席の鈴木くんです。
鈴木くんはクジを引くと、面倒そうに机に放り出しました。
それはそのまま床に滑り落ちて、その瞬間、僕はそこに書かれた文字に気づきました。

「鈴木くん、落ちました」

わざわざ拾ってあげたのは、別に鈴木くんの為じゃありません。
でも、何も知らない鈴木くんは。

「うおっ、おま…っ、いつからそこにいんだよ!」

隣の席なのに、失礼な人です。
でもそんなこと、僕にはどうということもありません。

「さっきからいました」

短く答えると、鈴木くんは、ふーん、と気のない返事をしながら、僕が差し出した紙を受け取りました。
そうして鈴木くんが開いたクジは……。
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