第9章 番外編︰どっちが好み?※R18
達した事により、びくびくと体を震わせフローリングで放心状態になっている名前を、幸村は息を乱し、ゆっくりと舌なめずりをした。
指をもう一本増やし、計2本の指で膣のなかをゆっくりと広げるように慣らしていけば、達したばかりの名前にはそれさえも強い刺激なのか、先程よりも喘ぎ声が大きくなった気がする。
「ねぇ、名前。俺のこと、名前で呼んでくれないのかい?付き合った日は呼んでくれたのに」
なかを広げ、肉の壁を指の腹で撫でながら幸村はそんな事をぽつりと呟いた。
少しだけ寂しそうなその物言いに、名前は申し訳なさを感じつつ、そっと口を開いた。
「ずっ、と…幸村、くんて…言ってたから、恥ずか、しくてっ…んんっ」
「そっか。…なら、これから恥ずかしいのに慣れないとね。ほら、俺の名前、言ってごらん。精市くん、て」
「や、あっ…!指、とめ、てっ…んぁっ」
「だーめ。ほら、早く」
くすくすと楽しげな幸村の声に、名前は頬も体も熱くさせながら、言われるままに小さく幸村の名前を何度も呼んだ。
その度に擦り上げられる秘部の突起への刺激が強くて、何度か意識を飛ばしそうになったが、それを幸村が許すはずもなくーーするりと、指が秘部から出ていった。
終わったのだと、名前は安堵の溜め息を吐いた。しかし、それはただの早合点だった。
自身のズボンのチャックをさげ、取り出された幸村のそれに、名前は目を見開いた。幸村のそれは、痛いほどに反応していて腹につきそうなほどだった。
生まれて初めて見る、父親以外のそれに、名前は表情を凍らせ逃げ腰になったが、その腰をすかさず幸村が掴んだ。
「…逃がさないよ」
いつかのように、そう言った幸村は柔らかく、綺麗に笑ってから反応しきっている自身をそっと名前の膣のなかへと挿入していった。