• テキストサイズ

君と生きる未来【Let's天才てれびくん】

第2章 再会


 これからどんなことが待ち受けているんだろう。でも、異次元獣と戦い続けた三年間のような厳しいことはもうないと、不思議なほど信じられた。
 だって、消える前の大野課長は言っていた。
『もし、キミたちが守った平和な未来に、別な大野拓朗が生きているなら、21世紀で私たちが見たような最高の日本を見せてあげたい。その時まで、キミたちとどちゃもんが、この国の平和を守り続けてくれると、私は信じている。』
 私達はきっと平和な未来を守ることをやり遂げたんだ。だから、私達に会いに、未来からもう一人の……でも、志は同じの大野課長がやって来たんだ。
 平和な未来から来た大野課長にも、うちの温泉に入ってもらおう。新しい任務で大変だろうから、きっと癒やされて、喜んでもらえる。
 わくわくしていた私は気付かなかった。大野課長が不思議なくらい、優しい瞳で私を見ていたことを。
 そして、私はちょっと遠い未来に、大野課長から教えられることになる。
 私が、大野課長に恋をしていたことを、こまちまちこさんから、未来の大野課長は教えられていたことを。……そして、その恋が成就することを。

***************

大野課長が茶の間戦士に残したメッセージをここに転載します。
このメッセージがあったから、この話を書きました。大野課長、ロリコンとか言わないで(爆)
なお、実在の人物とは、一切関係ありません。

『茶の間戦士諸君へ
 私は平和な22世紀を作るという任務のために21世紀にやってきた。“大野課長”という存在はこの世から消え去るが、任務を達成できて本望だ。
 私たちはこの3年間、全国各地でどちゃもんたちと出会い、彼らにたくさんのことを教えてもらった。それぞれの地域の文化、自然、おいしいもの。そして、それらを大切にしている人々。どちゃもんを通して発見した日本は、美しく、そしておもしろかった。もし、キミたちが守った平和な未来に、別な大野拓朗が生きているなら、21世紀で私たちが見たような最高の日本を見せてあげたい。その時まで、キミたちとどちゃもんが、この国の平和を守り続けてくれると、私は信じている。
 全国の茶の間戦士諸君、キミたちは私の誇りだ。いっしょに戦ってくれてありがとう。本当にありがとう。
 国立異次元獣対策センター 時空関係調整課課長 大野拓朗』
/ 10ページ  
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:なごんだエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白い
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp