第9章 ～奪還、そして想い～⭐家康ルート⭐

信長「戻ったか、家康」


必要な治療を終えた家康はの状態を報告するためにのことを女中に任せ、広間へ戻っていた。


家康「はい」



秀吉「それで、の状態はどうなんだ？」



家康は大きく深呼吸をすると、静かに瞳を閉じ、ゆっくりと瞼を上げ、武将達を見渡す。



家康「殴られた頬は腫れ上がっており、内出血しています。
その際に口の中も切ったようですが、既に血は止まっているので心配ないかと。

首を絞められた跡も痣になっていて、
両肩は着物の襟元を無理やり下げられた時に出来たと思われる擦り傷と痣が数ヶ所、
押さえ付けられていた腕や足、手首と足首も拘束されていたため
同じように痣になっています」


そう伝えると、暫くしての悲痛な叫び声が安土城に響き渡り、皆での自室へと向かった。