第9章 ~奪還、そして想い~⭐家康ルート⭐
褥に横たわるの寝着を少しずつ脱がせて行く度に、
家康は眉に皺を寄せ、ギリリッと奥歯を噛みながら必要な治療を施していく。
(肌が白いせいで思いの外 痣と傷が目立つ…ここまでの心と体を傷付けた大名を出来るならこの手で仕留めたかった)
家康「…ほんとムカつく」
家康は必要な治療を終え寝着を整えてやると、静かに眠るが悪夢を見ないようにと願うように、優しくその髪や頬をそっと撫でるのだった。
の寝顔を見つめながら
あの暗闇の中、信長がを優しい眼差しで 抱き締めていた光景を思い出すーーーーー
(あの時、の手をちゃんと掴めていれば抱き留めていたのは信長様じゃなくて、俺だったかも知れないのに…)
家康「、怖かったよね…。もう、安心しなよ」
しばらくの髪や頬を撫でると、静かに部屋を後にした