第7章 ~奪還、そして想い~
「いえやす…ひっく、さん…」
家康「…うん」
「ひっ…ひでよし、さん」
秀吉「ん…」
「まさ、むね…」
政宗「おぅ」
「みつなり、くん…」
三成「はい、様」
「みつ、ひでさ…ん…」
光秀「あぁ…」
がゆっくり一人一人名前を呼ぶと、呼ばれた武将たちは優しく返事をしての側に近付き腰を下ろしていく。
皆の優しく、安堵したような眼差しに、どうしようもなく乱れた心がゆっくりと落ち着きを取り戻していく。
「っ…ごめ…なさ…私、また…皆さんに…迷惑を…かけて…しまっ…」
先程までの恐怖の涙とは違い、申し訳ないという懺悔の涙がの瞳から次々に溢れ零れていく。
その姿を見た秀吉は詫びの言葉よりも先に体が動き、気付けばを抱き締めていた。