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ロリコン王子(絶倫)をドMに覚醒させようとする悪役令嬢の話

第4章 王子の初恋は必ず実る4


びゅるびゅる…と勢いよく放たれ手の平に吐き出された精液に呆然としてしまう。最後に妄想したのは、クリスティーナがレオンハルトを見下して罵るその姿だった。まだ大きくなるペニスに有り得ないと思うもクリスティーナを思い出すと身体がゾクゾクと反応する。

「私は…ドMだったのか?」

いや、だがクリスティーナを犯したいとも思う気持ちは嘘でもない為…ドSやドM、どちらでもあるのかと納得した。レオンハルトは不思議な想いを感じながら、今はただクリスティーナの事ばかり考えていた。

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それからが早かった。父である国王と母である王妃にクリスティーナ・アメリア・アイリーン公爵令嬢を婚約者にしたいと言い放ったのだ。流石に年が離れていると言う事で両親は戸惑うも、彼が自分で選び彼女が良いと言った事がなかった為そこにも驚かされる。EDの息子がクリスティーナだと勃起すると言うのも真顔で言われてしまい、彼女がいないと世継ぎが途絶えてしまう可能性もある。それに仲のいいアイリーン公爵家なら一流の名家で申し分なかった事もあり、是非にともと国王自らアイリーン公爵に頭を下げる始末になった。そしてクリスティーナの見舞いでレオンハルトは準備するようにすぐさま会いに行く事になる、なので王子らしくレオンハルトには白薔薇の花束と白い貴族衣装に身を包んで貰うよう促す。彼の美しさを引き立たせるように持ち上げる使用人や国王と王妃、アイリーン公爵夫妻がワクワクと目を輝かせていた。クリスティーナとレオンハルトの行く末を固唾を呑んで見守る中、レオンハルトは笑顔を作る。その鬼気迫る表情には無言の圧力すら感じられた。
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