ロリコン王子(絶倫)をドMに覚醒させようとする悪役令嬢の話
第3章 王子よ、ロリータなら誰でもいいんだろう3
「クリスティーナ」
「はい、なんでしょ……うぅー!?」
ゾワゾワゾワゾワ!!背筋は勿論、身体中が拒否反応を起こしている。この男、まさに獣(けだもの)である。6歳の少女に口付けを迫るだなんて…さては貴様、童貞か!?いや…童貞でもいきなり出会った女の子にキスをしようとは思わないだろう。誰か助けて!この人、犯罪者!王子だけど犯罪者!クールドS騎士の人、早く来て!私のぷるぷるな唇が、ド変態のドスケベロリコン絶倫王子に奪われるー!いっやぁあああ!!
「っつ!やっぱり口付けは無理!!触るな!ド変態!」
「ぐはっ!」
思い切りビンタをお見舞いしてやった。素である前世の私が顔を出してしまいやってしまったと思うも、仕方の無い事だ。相手が王子なのが私の立場的に危ういのだが…例え相手が怒ろうとも、こちらには6歳のうら若き乙女の唇を奪おうとするロリコン王子の姿を皆に公表してやるつもり満々であった。微妙な距離をとり、後ろへ下がる。少し赤くなった頬に触れた王子は表情がない。それがとても恐ろしかった。
「クリスティーナ…」
「!…わ、私は、悪くないもの」
「そうだね…すまない、つい歯止めが効かなくなってしまった」
「……父や母に報告致しますか」
今更だが王子の御身を傷付けたと知れば、とても大変な事だ。先ほどの件は傷付けたと言うよりも、オナニーをお手伝いした。という事なのでセーフだろうと思う。その事については怒っていないし、寧ろ表情が甘くなった気がするからだ。私は王子の言葉を待った、すると長い脚を優雅に組み微笑んでいる。勃起していなかったら最高にカッコよかっただろうにとあえて見えないふりをした。