第3章 変な人
何時もと何も変わらない1日。
学校に行って、勉強して、部活に汗を流す。
桃先輩と帰宅途中、何かまだ打ち足りなくて
ストリートコートに足が向く。
桃先輩と打ち合いしてる時、ベンチ側から突き刺さるような視線を感じて
また他校の偵察の人?飽きないヤツだな何て呆れながら横目で見ると
そこにはテニスコートを見つめる女の人が一人。
桃先輩も気付いたみたいで、
ちょっと声掛けようなんて言うから、
仕方なく声掛けた。
殆ど桃先輩と女の人…中山絢那さんの二人で話してたけど。
チラチラ俺を見て、顔を赤くする絢那さんに
俺と話すときや目があった時の慌て具合、竜崎に似てるかもと思った。