第5章 繋がる想い(前)
暫くして智くん達も駆けつけてきた
和「あ、翔ちゃん!潤くんは!?」
翔「まだ見つかってないんだ…どうやら山に入ったらしくて…」
智「え?松潤が山に?何で?」
雅「虫嫌いの松潤が?」
翔「うん…」
やっぱり皆そこが引っ掛かるんだよな…虫嫌いの潤が意味もなく山に入るなんて…
智「居なくなってどれ位経ったの?」
翔「…もう6時間は経ってる…」
和「もうすぐ日没だ…早く見つけないと…」
潤マネ「今地元の消防団の人達も探してますが、日没になると危ないという事で…」
捜索は明日以降になる…って事か…
でもそんな悠長な事言ってられない!
雅「翔ちゃんどこ行くの!?」
翔「俺も潤を探しに行く!」
和「何言ってるの!危険だよ!」
翔「そんな事言ってられるかよ!早く潤を見つけないと…!」
もしかして怪我をして動けないかも知れないのに!
皆の制止を振り切って山に入ろうとしたら
『ニャー…』
翔「…えっ?」
俺の足元に黒猫がすり寄ってきた