第20章 優しい死神くん
翔「じゃあ雅紀…人間に…?」
雅「うん」
翔「ホントのホントに…?」
雅「ホントのホントに…これからは翔ちゃんと一緒に歳取って生きるんだ…俺と一緒に生きてくれる?」
翔「生きる…雅紀と一緒に生きるっ!」
翔ちゃんは目に涙をいっぱい溜めて俺に抱きついてきた
暫く俺の胸に縋りつき泣いていた翔ちゃんは、落ち着いたのか俺から離れて
翔「ね…ねぇ雅紀…これからどうするの?住む所は決めてるの?」
雅「んー…まだだけど…」
すると顔をほんのり赤くして…
翔「な…なら…俺の所に来ない…?一緒に…どうかな…」
雅「えっ…良いの?」
翔「も…もちろん!」
そう嬉しそうに満面の笑顔で言ってくれた
そして翔ちゃんは俺の腕を引いてビルを出て、翔ちゃんの住むマンションまで連れてきてくれた
雅「…凄い大きなマンションだね…」
翔「うん、だから雅紀が一緒に住んでも全然狭くないよ…ちょっと散らかってるけど…」
そう言って翔ちゃんと一緒に部屋に入ると…
雅「…ちょっと…?」
翔ちゃんはちょっと…って言ってたけど…
ちょっとどころではなかった…