第20章 優しい死神くん
雅「でも、何で俺に人口魂を?」
閻「…お前に引導を渡す為じゃ…」
雅「引導?」
閻「お前は死神としての自覚が全くない!よってお前の死神職を剥奪し、この霊界より永久追放する!」
え…永久追放って…
雅「…俺神魂無くなったからもう死んでるんじゃ…」
閻「貴様は死神になる前に心得書を読んどらんのかっ!戯けっ!」
心得書…って…あの死神になる前にもらった分厚い本の事?
…2ページ読んで寝ちゃったから忘れてた…(全部和に教えてもらったからな…)
閻「死神たる者、人間に感情移入してはならぬ!また、人間を助ける行為をした死神は霊界を永久追放出来る!その為に人口魂を造ったんじゃ!」
雅「ああー!そういえばそんな事和が言ってた!」
閻「納得するなっ!大馬鹿もんっ!」
そっか!それで和はあの時止めたんだ!
…あれ?じゃあ俺は…
雅「…もしかして俺、人間に…?」
閻「そうだ!お前は約束された永遠の命を捨て人間に…!」
雅「ありがとうっ!おっちゃん…じゃない閻魔様!」
閻「…は?こ、こら雅紀っ!まだ話は…!」
俺はこれから人間に…
翔ちゃんと一緒に生きれるんだ!
俺はそのまま閻魔室を駆け出し、人間界に飛び出た…