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various story 【気象系BL】

第20章 優しい死神くん


〜翔side〜

「…さん…櫻井…さん…」

翔「…ん…」

名前を呼ばれた気がして目を覚ますと、横には看護師さんが立っていた

「櫻井さん、今朝の調子はどうですか?」

…調子…?

あれ…?

そういえば…昨日まであんなに重くて苦しかったのに…

「えっ!さ、櫻井さん!?」

俺は試しに勢いをつけて身体を起こした

えっ?

ど、どういう事?

身体が凄く軽い…

翔「…身体…苦しくないし、どこも痛くない…」

「えっ…せ、先生ーーーっ!」

看護師さんは大慌てで病室から飛び出て、暫くして先生を連れてきた

そしてそのまま血液検査やらCT検査やらさせられ…

結果…

「…驚いた…癌細胞が全て無くなってる…」

…と告げられた…

な…何で…?

俺もう駄目だって思ったのに…

あの時…死神の雅紀が来て…

翔「…そういえば…」

雅紀…何処に行ったんだろう…

確かに雅紀が俺の所に来てたのに…

翔「雅紀…雅紀ーーーっ!」

俺は雅紀の名前を必死で呼んだ…

けど…雅紀は現れてくれなかった…

なんで…

あれは俺が雅紀に会いたかった妄想…なの…?

そう思ってた俺の目の前に…

翔「…だ…誰…?」

雅紀と同じ格好をした男が立っていた…

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