第20章 優しい死神くん
まさか…そんな…
だって、あれからまだ1年経ってない…
「雅紀…どうしたんだ?」
雅「すみませんっ!このリストの人物の死因って…!」
「ん?ああ…確か病気じゃなかったか?詳しくは知らないけど…」
病気…?けどあの時はそんな事…
そうだ…ただの同姓同名…
「そういえば、この『櫻井翔』って、確かお前が以前魂を持って帰らなかった奴だよな」
…やっぱり…そうなのか…
何で…翔ちゃんが何で…
俺は居ても立っても居られなくなり、その場から駆け出し現世に出てきた
リストには氏名以外は、死亡する日時と天国行きとしか書かれてない…
何処だ…何処に翔ちゃんは…
俺は翔ちゃんを探し続けたが見つけられずにいたが、ふと…
雅「そういえば…死因は病死って…」
ならきっと何処かの病院に居るはず!
そう確信して、アチコチの病院の窓を覗いていった
暫く探し回り…やっと…
雅「…いた…」
ベッドに横たわった翔ちゃんを見つけた…
俺はそのまま壁をすり抜け部屋に入ると…
翔「…ゴホッ…ゴホッ…」
苦しそうに咳をする翔ちゃんがいた…