第19章 またまた世界が変わっても(4)
…あれ…俺と皆がいる…
それにここ…もしかして俺の部屋…?
翔『智くんは行動力があって色々と器用で…普段はふわふわ…とした雰囲気なんだけど、何かあると凄く頼りになって、よく精神的に助けてもらったんだ』
うん…解る…確かにそうだよな…
翔『和也は頭の回転が早くて何でも卒なくこなして優しくて…俺が孤児だってバレた後も変わりなく接してくれて、皆にも隠してくれたし色々と助けてくれて…今の俺があるのも和也のお陰だよ』
その割に口が悪いよな…
翔『潤も優しくてよく気が利いて料理上手でしっかり者で…和也と同じで頭の回転が早くて、子供の時から凄いモテてた…両親の死後、自分の事で手一杯の筈なのに家の事を完璧にやってくれて…潤は俺の心の支えなんだ』
潤は心の支え…同じだな…俺と…
翔『雅紀は…何時も元気で優しくて…何かある度に俺の事守ってくれて…智くんが潤に会いに来た時、俺は潤に大野に行けって言ったんだ…俺は孤児だから一緒には暮らせない…1人で生きていこうと思ったけど、雅紀が俺も一緒に暮らそうって手を差し出してくれて…あの言葉が本当に嬉しかった…』
そっか…それからなのか…『俺』が雅紀の事を…
潤『それを聞いて思いついた。翔くん、俺達が元の世界に戻してあげるよ』
えっ…それって…俺は元に戻れるの…?