第16章 またまた世界が変わっても(1)
潤「えっ…ど、どういう事?何でこんなに美味しいの?」
…こっちの『俺』ってそんなに酷いのか?
智「潤が作るのと遜色ないな…」
あ…それは素直に嬉しい
潤「和…何してんの?」
和「いえ…何処かにレトルト食品の袋があるんじゃないかと…」
おいっ!失礼な事言うなっ!
智「雅紀…お前何泣いてるんだ?」
雅「うう…だってまさか生きてる間に、翔ちゃんの手料理が食べれるなんて思わなくて…」
そこまで言うかっ!?
潤「翔兄さん…一体どういう事?」
翔「どういう…って…ただ料理教室に通って勉強しただけだよ」
和「それだけで、あの翔兄さんがこれだけの…本当に別次元から来たんですね…」
『あの翔兄さん』が…って…
…どんなに酷いのか見てみたい…
けど、俺が入れ替わったかの確認って、やっぱりそこなんだな…
潤「ご馳走さま。本当に美味しかったよ翔兄さん」
翔「ん…サンキュー」
…やっぱり潤に言ってもらうのが一番嬉しいな…
和「そういえば翔兄さん、一つ聞きたい事があるんですが…」
翔「何?」
和「以前別次元から元に戻れた時は、どういったタイミングだったんですか?2人申し合わせた訳ではないんでしょ?」
翔「ああ…あの時は戻れた2日前に夢を見たんだ…向こうの『俺』が帰るって潤に言ってる夢…」
雅「じゃあ今回も…?」
…夢か…それしかないかな…