第15章 それぞれの空の下
智「…それってまさか正夢…?」
潤「凄いね雅紀兄さん…これで何回目?」
和「もう人間離れしましたね」
…人間だもん…(泣)
翔「でも、その雅紀がみた夢の通りだとしたら、この仔猫は捨てられたって事だろ?…酷い話だよ…」
雅「翔ちゃん…」
そうだよな…翔ちゃんは幼い時置き去りにされたからな…
俺達の中では1番仔猫の気持ちが解るんだ…
潤「見た所酷い傷もないみたいだし…とりあえずは助かって良かったね」
和「けど、どうするんですか?雅紀兄さん…この仔猫の里親を探すんですか?」
雅「ん…」
翔「…飼いたいんだろ?雅紀」
雅「え?」
翔「そう顔に書いてるよ」
…やっぱりバレちゃった…
雅「あんな夢を見たって事は、俺に助けを求めてたんだろうし…これも何かの縁かな…って…」
智「飼うのは良いが、お前便利屋しながら仔猫の面倒見れるのか?所長になったら今までより激務になるんだぞ?」
雅「解ってるけど…」
その時、俺の目に一枚の履歴書が目に入った
雅「…そうだ…これだ!」
翔「何が…?」
これならみんな上手くいくかもっ!