第15章 それぞれの空の下
潤「気分はどう?雅紀兄さん」
雅「え…俺…」
智「お前脚立から落ちて、頭打って気を失ってたんだ。だから病院に運んだんだよ」
え?脚立から落ちてそのまま病院に…?
じゃあさっきの仔猫は…夢?
翔「とりあえず検査の結果異常はないそうだから、今日1日様子を見て、大丈夫なら帰っても良いって」
和「だから言ったでしょ?これくらい、雅紀兄さんは日常茶飯事で大した事ないって」
…夢の中の和ちゃんはあんなに優しかったのに…(あれは俺の願望だったのかな…)
でも気になるな…あの夢…
一晩病院に入院して、翌日翔ちゃんにお願いして俺はあの夢で言っていたごみ置き場に行ってみた
翔「この先だけど…何があるんだ?」
雅「ちょっと…あっ!」
ごみ置き場に着くと、そこにはカラスが群がり何かを攻撃している様にも見えた
雅「このっ!来るなっ!」
俺は近くにあった棒を持ってカラスを追い払っていった
翔「雅紀!お前何して…!」
そしてそのごみ置き場のなかを見ると…
雅「…やっぱり…」
翔「やっぱりって何が…あ…」
所々カラスに突かれ、傷だらけになり震えていた仔猫がいた…