第15章 それぞれの空の下

雅「アイタタタ…」

あの後、家に帰ってソファーにうつ伏せて寝転んでいたら、潤が袋に氷を入れて持ってきてくれた

潤「大丈夫？雅紀兄さん…病院に行った方が良いんじゃない？」

智「頭は危ないぞ？」

雅「んー…多分大丈夫だと思うけど…ねぇ、後頭部どうなってる？」

和「…見た所、傷はありませんね…あ、コブが出来てる」

潤「雅紀兄さん、吐き気はない？」

雅「それは大丈夫」

和「なら様子を見ますか…おかしいと思ったらすぐ言って下さいよ」

…うわ…なんか和が優しい…（逆に怖いっ）

とりあえず、頭を冷やしながら様子を見る事にしようと言っていた所に

‹カチャ›

潤「あ、翔兄さんお帰り」

依頼から翔ちゃんが帰ってきた

翔「ただいま…雅紀どうしたんだ？頭冷やして…」

智「脚立から落ちて頭を打ったんだってさ」

翔「えっ！？大丈夫なのか雅紀！怪我は！？吐き気とかないか！？」

うう…やっぱり翔ちゃんは心配してくれてるー…

雅「うん大丈夫。ちょっと痛いだけ…」

『あー…ここは暖かいな…』

雅「…何？翔ちゃん…外そんなに寒かった？」

翔「…へ？」

雅「は？」

え？何で翔ちゃん、そんな驚いた顔してんの？