第15章 それぞれの空の下
雅「よいしょ…と…和ー、棚に上げるのってこれだけー?」
和「あと、この箱もお願いしますね」
そう言われて持ったダンボールは…
雅「…うっ…和これメッチャ重いけど…」
和「だから雅紀兄さんに頼んだんでしょ?」
…か…和ちゃん…そんな当たり前みたいに笑顔で…
ここで文句でも言おうものなら、倍(で済むのかな…)になって返ってくるから、俺は仕方なくその箱を担いで脚立に登った
雅「…いよっ…」
俺は勢いをつけてなんとか箱を棚に乗せたけど…
‹…グラッ…›
雅「えっ…とと…うわっ!」
和「雅紀兄さん!?」
その反動で脚立が揺れ、俺はそのまま背中から落ち…
‹ガツンッ›
雅「…っ…」
頭を打付けた様だった…
あー…俺もしかしてこのまま死んじゃうのかな…
翔ちゃん…ごめんね…
最後に翔ちゃんにあーんなことや、こーんなことやりたかった…←自主規制
雅「…だめだーっ!このままじゃ俺死んでも死にきれないっ…!」
和・潤「…は?」
慌てて飛び起きると、目の前には目を丸くした潤と半泣きの和がいた
雅「…え…あれ?俺どうしたんだっけ?」
潤「雅紀兄さん、脚立から落ちて気を失ってたんだよ…」
雅「あ、そっか…だから頭が痛いんだ…」
和「もうっ!心配させないで下さいよっ!泣いて損したっ!」
…いや…元はと言えば和が…(怖くて言えないけど…)