第15章 それぞれの空の下
雅「うーーーん…」
やっぱり決められないよー…
翔ちゃんが出ていってからも、俺は履歴書片手に悩んでいた…
潤「…何唸ってるの?雅紀兄さん…」
和「便秘ですか?」
雅「和…潤…」
そこへ、俺の背後から和と潤が声を掛けてきた
潤「…履歴書?」
和「もしかして、まだ決まってないんですか?」
雅「…うん…潤達はどうやって決めたの?」
潤「どうって…接客業だから感じの良さそうな人とか…」
和「あとは履歴書を見て、資格とか経験者とかですかね」
…便利屋だから経験者はほとんどいないよな…
潤「便利屋なんだから、やっぱり資格のある人は良いんじゃない?」
雅「…それは翔ちゃんも言ってた…」
けどやっぱり、やる気のある人が良いよなー…
和「まあ、ここでない知恵を絞るより、身体を動かしてスッキリさせたらどうですか?」
雅「ん…って…和ちゃん!悩んでる俺に対してその仕打ち酷いっ(泣)」
和「事実でしょ」
…ごもっともです…
潤「けど和、身体を動かすって?」
和「レストランの開店準備の手伝いしてもらおうよ。週明けまで誰も来ないんだから」
雅「ああ…良いよ」
俺達はそのままレストランの方に向かった