第15章 それぞれの空の下
智「潤の方はどうなってる?」
翔「もう面接は終わって採用、不採用の通知も出したらしいよ。来週から完成したレストランのオープン準備にかかるって」
早いな…やっぱり潤と和は凄いな…
智「何感心した様な顔してんだ。お前もこの履歴書見てとっとと決めろよ」
雅「うっ…」
やっぱり俺が決めないと…だよな…
‹〜〜〜♪›
智「おっと電話…広野からだ。もうそんな時間か…もしもし?」
雅「…何?智兄」
翔「智くんはこの後本社に行かないといけないから、広野さんが迎えに来たんだよ」
そっか…智兄も忙しいのに便利屋の面接に立ち会ってくれたんだよな…
智「じゃあ行ってくる」
翔「行ってらっしゃい…っと…俺もそろそろ行かないと…」
雅「翔ちゃんはどこに行くの?」
翔「依頼だよ」
雅「依頼?智兄がいないから、もう受けないって言ってなかった?」
翔「この依頼は智くんじゃなくても良かったから受けたんだ。だからこれが『大野なんでも屋』の最後の依頼だよ」
雅「俺が行こうか?」
翔「…家庭教師が急病で来れないから代わりに…って依頼だけど…お前行けるか?」
…解ってて言ってんの?翔ちゃん…(泣)