第13章 次元を超えて
ストラップと言えば、1年前に向こうの世界から来た『俺』に水晶の付いたストラップをあげたって言ってたな…
一般人の『俺』が初めてテレビに出る時に、気持ちを落ち着かせる為に…
そういえばもう1年になるんだ…
俺と向こうの世界の『俺』が入れ替わったのって…
なんか懐かしいな…
皆元気かな…
そんな事を考えながらウトウトとし、暫くして目を覚ますと
翔「…あれ?ここ…どこだ?」
自宅のベッドに寝ていた筈の俺は、いつの間にか違う所に佇んでいた
なんだろうここ…テレビ局の中みたいだな…
辺りをキョロキョロと見回していると、俺の後方から
翔「あ…ニノと雅紀…」
ニノと雅紀が何やら話ながらこちらに向かってきていた
翔「おーい…え?」
すると2人は俺に見向きもせずに通り抜け
和「ねえ、この後の撮影なんだけど…」
雅「あー、ニノと俺の?」
…えっ?い、今2人とも俺の事気づかなかった?
でも、思い切り正面にいたよな?俺…
訳もわからずにいると、今度はその後ろから智くんが近づいて来ていた
すると智くんは俺の正面に立ち止まり、ニコッと笑って
智「…久しぶり」
翔「…えっ?」
ひ、久しぶりって…昨日会ったばかりなのに…