第13章 次元を超えて
~翔side~
その日俺は朝から…
翔「ゴホッ…ゴホッ…」
風邪をひいてしまった…
潤「んー…37度6分…微熱だね。薬飲んだ?」
翔「うん…さっき飲んだ…」
はあー…ついてない…せっかく今日は潤が泊まる予定だったのに…
潤「…翔くん?どうかした?」
翔「…ごめん…せっかく泊まりに来たのに…風邪がうつると悪いから今日は…」
潤「泊まり込みで看病するよ」
翔「…えっ?」
と…泊まり込みで看病…?
潤「あ…でもごめん、急に取材が入ったからちょっと行ってくるけど、直ぐに戻ってくるから」
翔「で…でもそんな事したら風邪が…ゴホッ!」
潤「ほらほら、無理しないで寝ててよ。俺なら大丈夫だし、こんな状態の翔くんを1人にしてなんて行けないよ」
そ…そりゃ潤が居てくれるのは嬉しいけど…
潤「あっ…もうこんな時間だ…じゃあ行ってくるね」
翔「うん…いってらっしゃい」
潤「…と…そうだ」
出掛けようとしていた潤が突然立ち止まり、鞄から何やら取り出していた
そしてそれを俺の枕元に置いた
翔「…ストラップ?」
潤「寂しくないように置いてくね」
翔「ばっ…寂しくなんかないっ!」
潤「ハハ…じゃあ行ってきまーす」
アイツ…人の事子供扱いしやがって…
ま…まあ…せっかくだから潤が帰るまで預かっててやるか…