第12章 小さなライバル?
翔「えっ…手伝うって…」
健「ぼくも翔兄ちゃんのお手伝いしたーい」
翔くんの手伝いって…(おい!作るのは俺だぞ!?)
智「こら、お前はまだ子供なんだから危ないだろ。大人しく向こうで…」
すると健太はムッとした顔をして
健「子供じゃない!」
そう叫んで、何を思ったのか健太は、コンロに置いて熱くなったフライパンを掴んでいた
智「馬鹿っ!」
健「うわっ」
掴んだフライパンが思ったより重かった事でバランスを崩したのか、俺の目の前で健太にフライパンがぶつかりそうになったのが見えた
それを目の当たりにして、俺も思わずフライパンを素手で掴んでしまった
智「熱っ…!」
翔「智くん!」
健「あ…」
すると翔くんがすかさず俺の手を掴み
翔「早く冷やして!」
水道水を出して俺の手を冷やしてくれた
翔「大丈夫?智くん…痛くない?」
智「大丈夫、大丈夫。大したことないって」
翔「智くん、このまま暫く冷してて。俺薬買ってくるよ」
そう言って翔くんはパタパタと部屋を出ていった