第12章 小さなライバル?
健「何でー?何で翔兄ちゃんじゃないのー?」
翔「ごめんなー…俺作れないんだよ」
智「安心しろよ、ちゃんと食べれる物作る…」
健「ならいらない」
・・・は?
翔「えっ?い、いらないって何で…さっきは食べたいって…」
健「オムライスじゃなくても良いから、翔兄ちゃんが作ったのが食べたい!」
翔「えー…そ、それは…」
…麦茶じゃ腹は膨れないよな…
けど、こいつもワガママな奴だなー…
智「おいこら、ワガママ言うなよ。俺が作ってやるって言ってるだろ」
健「うるさいっオッサン!」
智「おっ…!」
オッサンだとー!翔くんとはひとつしか違わないんだぞ!
翔「こら健太!せっかく智くんが作ってくれるって言ってるのにオッサンはないだろ!」
翔くんが健太に向かって注意すると、顔を歪ませ涙ぐんで
健「だ…だって…ぼく翔兄ちゃんのが食べたいから…ふ…ふえーん…」
翔「あっ…ご、ごめん…怒ってごめんな健太」
そう言って翔くんは健太を抱き締めて頭を撫でていた
そんな健太は泣きながら俺の方を見て
健「…ベー」
あっかんべーしやがった…
に、憎たらし奴!