第12章 小さなライバル?
智「し、翔くん…その子は?」
翔「友達の子供なんだ…今日の夕方まで預かってて…」
智「友達の子供?何で翔くんが預かってるんだ?」
翔「実は今日、その友達が結婚記念日で…毎年記念日は夫婦2人だけで外食するらしいんだ。その間は何時もご両親にこの子を預けるんだけど、お母さんが風邪をひいたらしくて…」
智「…で、翔くんが預かったと…」
翔「うん…レストランに予約してるからキャンセルが出来ないからって…」
なるほど…そういう事か…(あービックリした…)
翔「…ごめんね智くん…せっかく休みが重なってたのに…出掛けられなくて…」
そう言いながら翔くんは本当に申し訳なさそうな顔をしていた
智「そんな事気にするなよ翔くん。また何時でも一緒に行けるんだから」
翔「うん…ありがとう智くん」
あー!そんな目をうるうる潤ませて見つめられたら、我慢出来ないじゃないかー!
俺は翔くんの頬に手を添えて上を向かせると…
「翔兄ちゃーん!」
翔「うおっ!」
…子供が突然翔くんに抱きついて来やがった…