第12章 小さなライバル?
~智side~
『ごめん智くん。急用が出来て今日そっちに行けなくなった』
朝起きて、突然翔くんからこんな電話をもらった
今日は俺と翔くんが奇跡的に休みが重なり、俺の部屋で待ち合わせてから何処か出掛けようと計画してたのに…
電話の声からは体調が悪い様には感じなかったけど…
智「…ちょっと様子を見に行くか…」
俺はタクシーを捕まえて翔くんのマンション前まで来て、インターホンを押した
翔『はい…えっ…智くん!?』
智「翔くん、今入っても良いか?」
翔『えっ、ち、ちょっと待っ…あ!そこはダメ…!』
…は?え?翔くん何やってるんだ?
まさか誰かいるのか!?
俺は合鍵を使って急ぎ翔くんの部屋に駆け込んだ
智「翔くん!」
翔くんの部屋のドアを開けてリビングに行くとそこには
「おー!スゲー大野智だー!」
翔「こ、こら!呼び捨てにするな!」
智「…へ?」
俺の知らない子供がいた