第10章 雪から生まれた想い
それから暫くして…
翔「ごめん、お待たせ!」
智「大丈夫だよ、まだ待ち合わせ時間前だし…で?」
翔「うん、おーい」
恐らく俺に会わせたい人を呼んでるんだろう…後ろを向いて声をかけていた
うーん…何て言って断ろう…あんまり傷つけるような事言いたくないし…
俺がブツブツ考えていたら
翔「相葉くん、紹介するね。俺の弟…」
…え?翔ちゃんの弟?
その言葉に顔をあげると、そこにいたのは…
「雅紀…」
雅「…じ…潤…」
俺が今一番会いたかった人…潤だった
潤「会いたかった…雅紀…」
雅「お…俺も…えっ…な、何で?翔ちゃん潤の事知らないって…」
翔「ごめん…実は俺達雪人は、人間になっても一族の事公言出来ないんだ…その掟を破ると記憶を全て削除されるから…」
雅「えっ?でも今は…」
潤「自然に帰化した雪人が見張ってるんだけど、今外気温が上がってて、1年位しか活動できないんだって」
そんな事があるんだ…
雅「じゃあ、これからは…」
潤「…うん…雅紀の側にいれる…」
雅「潤っ!」
俺は嬉しさから潤の身体を強く抱き締めていた
潤…これからはもう1人じゃない…
俺が側にいるからな…