第10章 雪から生まれた想い
身体が濡れ、あまりの寒さに暖をとれるものがないか探していたら…
<パサッ…>
潤「…え?」
突然俺の身体を布が覆っていた
潤「これ…何処から…」
その時俺の横に人の気配を感じ上を向くと、そこには…
「…潤…」
潤「…に…いさ…」
以前と同じ、優しい顔をした兄さんが立っていた
翔「やっぱり…お前も人間に生まれ変わったんだな…」
潤「ど…して…兄さんがここに…」
翔「智から聞いた…相葉くんがここで雪人に会ったって…」
潤「相葉くん?」
翔「相葉雅紀…って潤、会ったんじゃないのか?」
潤「…雅紀…相葉とは言わなかったから…」
翔「はは、相葉くんらしい…名前しか教えてなかったのか」
智…何処かで聞いた…
潤「兄さん…智って確か兄さんと交わった…」
翔「うん…お前相葉くんに話したんだろ?俺の事…あの時、智と一緒に相葉くんもスキー場に来てて、お前の話を聞いて、あの山小屋にいたのは智だって気付いたらしい…」
そういう事なのか…