• テキストサイズ

various story 【気象系BL】

第10章 雪から生まれた想い


その後もなかなか出ていく事が出来ず、夜になってしまった

だが、その男は長椅子に横になり眠っている様だった

…今ならここから出ていける…

そう思い、立ち上がったら

雅「…んん…」

突然声がし、起きたのかと思ったがどうやら違っていた

…そうだ…こいつは俺の顔を見たんだった…

騒ぎになる前に、この男の口を封じないと…

眠っている男の側に近より、魂を凍らせるため男の首筋に手を添えると…

潤「…熱っ…!」

男の身体は通常の人間よりかなり体温が高かった

…コイツ…熱がある…

そうか…この寒さで体調を崩したか…

馬鹿な奴だ…俺なんかの為に寒さを我慢して…

…ほっといてもその内死ぬかもな…

そう思って、そのまま立ち去ろうとしたが…

『元気そうだね…良かった』

『気にしてくれてありがとう…優しいね潤は』

…兄さん以外で初めてだった…あんなに気にかけてくれたのは…

俺は立ち去る事も出来ず、その男の顔を見つめていた…

/ 329ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp