第9章 雪に消えた想い
潤「言え!兄さんは何処だ!!」
智「そんなの俺が聞きてーよ!目が覚めたら着物だけ残していなくなってたんだ!」
俺の言葉に潤は目を大きく見開いて
潤「着物だけ…貴様兄さんと交わったのか!!」
え…?何で知って…
潤は俺から着物を奪い取り、その着物を見つめたまま
潤「兄…さん…兄さーーーん!」
その場に踞り泣き出してしまった
智「え…お、おい…一体…」
俺が潤の身体に手を添えると、潤は俺の手を勢い良く叩き
潤「…お前が兄さんを殺したんだ…」
智「…え…?」
お、俺が翔を…殺した…?
智「ど、どういう事だよ!俺が何で翔を…!」
潤「…俺は反対したんだ…人間に想いを寄せるなんて…でも兄さんはお前に…」
潤は泣きながら話を続けた