第9章 雪に消えた想い
潤「俺達『雪人』は人間との婚姻は禁句だ…勿論想いを寄せる事も…その掟を破ると一族から追放されて生きていけなくなる…」
智「何で追放されただけで生きていけないんだ!」
潤「俺達が住む土地は結界に守られてる…その外では外気温が高すぎて生きていけないんだ」
そんな…翔はそんな事一言も…
…そういえば…
翔『早く…お願い智…』
何故か急かすような事を言っていた…
智「…何で俺と翔が交わったって解ったんだ…?」
潤「雪人は人間と交わると相手の熱で身体が溶けてしまう…」
そんな…何で言ってくれなかったんだ翔…
潤「…例え一度掟を破っても、その相手の魂を奪えば帰ってこれたのに…兄さんはっ!」
…俺を殺すより自分の死を選んだのか…翔…