第9章 雪に消えた想い
翔「…村人から聞かなかった?俺の事…」
智「んー…何か雪女が居るって言うのは聞いた」
すると翔はクスッと笑い
翔「雪女か…まぁ俺も同じような物だけどね」
智「でも翔は俺の怪我手当てしてくれただろ?」
そう言って俺は翔に足首を見せた
翔「冷しただけだよ。腫れて熱をもってたから」
智「それでも手当てに違いないよ。ありがとう翔」
俺がお礼を言うと、翔は顔をホンノリ赤くしていた
…やっぱり綺麗だよな…翔…
翔「智…それを言いにわざわざ来たの?」
智「それもあるけど…翔にもう一度会いたかった」
翔「俺に…?」
智「俺…明日帰らなきゃいけないんだ。だからその前にもう一度会いたかった…」
俺は翔に近付いて頬に手を添えた