第9章 雪に消えた想い
雪女って…今のご時世にそんなものが本当にいるのか?
確か雪女って肌が透き通るくらい真っ白で白い着物着て…
智「…何か翔みたい…」
…まさかな…翔は男だったし…
この山に入るなって事はここに人は住んでないって事だよな…
じゃああの翔は…
少し躊躇ったけど、どうしても翔に会いたかった俺は意を決して山に入った
そのまま入って暫くすると、この間俺が倒れていた場所に着いた
…でも入ったは良いが、どうやって探そう
思い悩んだ結果
智「翔ーーーっ!いるのかーーー!?」
大声で翔の名前を呼んだ
智「翔ーーーっ!」
何度呼んでも俺の声が響き渡るだけだった
やっぱりここにも居ないのか…
そう思い始めたその時
俺の周りにチラチラと雪が降り始めた
そしてその前方から
智「…翔…」
あの時と同じ格好をした翔が立っていた