第9章 雪に消えた想い
山小屋に入って中を見回したけど、暖をとれるようにはなっていないようだった
智「避難小屋って訳じゃないのか…」
何かないか探していたら、隅に毛布が置いてあった
智「これでも無いよりかはましだよな」
俺はその毛布にくるまり外を見つめた
外は雪が強く降りだしていた
智「…相葉ちゃんとニノ、今頃心配してるだろうな…」
そう考えながらいけない事とは思いつつも、ついウトウトとしだしたその時
<ギィーーー…>
小屋の入り口が静かに開き、知らない男が入って来た
智「…誰?」
俺が声をかけてもその男は何も答えず、俺に近付いてきた
そして俺の前にしゃがんで俺の顔にソッと手を添えてきた
その手は氷のように冷たかった