第9章 雪に消えた想い
智「…うっ…」
頬に冷たい感覚があり、目を覚ますと辺りは何もなく閑散としていた
智「…この斜面を滑り落ちたのか…」
横を見ると俺が滑り落ちた跡があり、上の方にスキー板が見えた
…あれを取りに上がるのは無理だな…
やむを得ず俺は歩いて行こうと立ち上がった時
智「…イテッ!」
右足に痛みが走った
あー…落ちた時挫いたかな…骨大丈夫かな…
さて、どうするか…救助を待つか…
そう思っていたら…
智「あ…雪…」
天気予報通り雪が降ってきた
智「やベーな…このままじゃ俺凍死するかも」
何処かに避難出来る場所は…
そう思って足を引きずり、辺りを見回しながら歩いていたら
智「あれ…もしかして山小屋…?」
正面に山小屋が見えた