第1章
中学2年生の時に髪を金髪にしたらあんまーには盛大に文句を言われたが、おばあは綺麗だって笑ってくれた。
テニス部に入ってはじめての試合で負けちまって落ち込んで帰った日は俺の好物ばかり夕飯に作ってくれて「.次はきっと勝てるさ〜!」ってはげましてくれて、勝ったら勝ったでやっぱり俺の好物を作って「カッコよかったよ〜」って俺以上に喜んでくれた。
新垣が遊びに来た時は土産に持ってきた新垣の手作りうさぎクッキーを可愛い可愛いって褒めまくりおじいの仏壇に供えてたな。
慧君が遊びに来た時は、慧君の食べっぷりをいたく気に入り山盛りのサーターアンダギーを作ってくれて、慧君も大喜びで食べてたっけ。
裕次郎が来た時は裕次郎お手製のシルバーアクセを綺麗だね〜って褒めたら、気を良くしたあのバカはおばあに髑髏のシルバーアクセのペンダントをプレゼントしやがって、全然似合ってないのに何処に行くにも首からぶら下げて行くから家族から苦笑いされてたな。
不知火が来た時は坊主頭の手触りがいいのかずっと不知火の頭を撫で回して、そんなおばあに素直にされるがまま、ちょっと嬉しそうな不知火がたまらなくおかしかった。