第17章 新事実
頭に浮かんだのは二ノの顔。
「!え、何。今私のことは
乙女ビジョンで見てるでしょ。」
「ええ、はい、その通りです。
意外なことするねー。」
隣でコピーをしながら安西のちょっと慌てた顔を見て笑った。
笑ったのはもちろん、バカにしてるわけじゃない。
あんなに人気の安西でも人を好きになると、そうゆうこともするんだな、とちょっとした安堵感(笑)
「…もう、意外って何よ。
違うの、櫻井君が思ってるような
可愛いもんじゃないわよ。」
安西は諦めたような乾いた笑いをする。
「え?」
聞いていいのか?こうゆうの。
セクハラとか言われない?
「…二ノを見に来たんじゃないの?」
安西はまた同じ笑いをした。
「んー…半分当たり。
正確にはかず君とかず君が
夢中になっちゃうような子を見に。
この歳になって仕事中に何やってんだか。」