第17章 新事実
週終わりの金曜日。
もうそろそろ一日も終わる
現在、PM17:00。
俺は明日の会議資料をコピーしに9階のコピー室へ来た。
部署にもコピー機はもちろんある。
が、うちの会社は広告代理店っていうこともあってコピー機が常に取り合い状態。
何もかも自分のスケジュール通りに終わらせたい派の俺は、いつもわざわざこの9階へ足を運ぶ。
扉を開けると先客が一人。
「あ、櫻井くん。お疲れ様。」
この人は秘書課の安西百合。
秘書課のエース。
仕事も出来て美人で有名だ。
ちなみに二ノのことが好きらしい。
「安西。お疲れ。珍しくない?
秘書課がこっち使うなんて。」
秘書課とコピー室は棟が違う。
だからうちの部署は秘書課と会うことさえめったにない。
「あ、ええ、まあ。」
返事にどもる安西。
俺なんか変なこと聞いた?
「…あ!そうゆうことか!」