第2章 優柔不断
「あ、二宮先輩、」
「あなた、世界で一番エビフライが好きーってこの間酔っ払いながら言ってたじゃない」
「ですよねー。ってそんなこと言うんですか、私」
「いいから、早く頼んでください」
「あ、すいません。日替わりお願いしまっす」
「はいよ、主人公苗字ちゃん、今日も悩んだね(笑)」
おばちゃんは私が
いつもメニューに悩むことを知っている。
だから昨日寝る前に決めてたのに。
「おばちゃん、明日は大丈夫だから!」
「あなたさ、後ろの皆様にも謝りなさいよ。
友人1あだなを含め私にも。」
「すみませんでした、先輩方。
友人1あだな卵あげるから許して!」
「卵いらんわ!むしろえび!」
「ちょ、私には?」
「先輩、後ろつまってますよ、
謝ったほうがいいですよ。」
「皆さんどうもすみませんで…
とかならないよ、主人公名前さん」
この人は二宮和也先輩。
私のチームの先輩でもあり大学時代からお世話になっていた。ひねくれた先輩だけどフランクで気を使わない人。