第8章 皆以上の
「どうって…どうもなってませんけど?」
笑いながら手前にあるビールを一口飲む。
すると今度は相葉さんではなく友人1あだなが前のめりになる。
「てか、そもそも安西さんから
好きって言われたんですか?」
やっぱり相葉さんと友人1あだなはこの手の話が大好物だ。またリポーターみたい。
「う-ん…好きっていうか…。
一緒に住もうって」
ラーメンのようなサラダを食べる二宮先輩。
え?
え?
ズルズルっと麺をすする音だけが聞こえる。
「えーーーーーーーーーっ!?」
皆で声を揃えてしまった。
「ほら、そうなるでしょ?」
「住むって…さすが、秘書課は
やることが違う。」
いや、潤先輩、そこは感心するとこなんですか?
「えっ?えっ?なんで!?」
さすがの友人1あだなも同様が隠せない。
「さあ、昔飼ってた犬に似てるらしいよ」
「え、何それ!君はペット?」
櫻井さんが半笑いで聞いてきたので
「ヒモですね。」とバッサリ切ってやりました。
「そっかっ…二ノひもになるんだ。」
「ならんわっ!」
なぜかショボンとする大野さんにすかさずツッコミを入れる。
「まあ、始まりはインパクトがあった方がねえ?
上手くいくといいね。」
「相葉さんには申し訳ないんすけど、
断りましたよ?正式に」
「えっ!!そうなの!?なんで!?勿体ない!」
相葉さんの言う通りなんですけどね。
「…言わなきゃだめ?これ。」
「うんにゃ、言わなくてい―…」
潤先輩が話てる途中で
「聞きたい!」
「話して!」
遮る者二名。(大野さんと相葉さん)
「……あんたらほんと同じね。」
「だって、気になるんだもんよぉ。
しょっちゅう女の子と遊びに行くのに
特定の人が出来ないってことは
二ノに問題があるのかあって。」
「うん、確かに。
二ノって彼女は作らないよね。」
大野さんの不思議な顔に櫻井さんも頷く。
「…んふふふふ」
あ、いけない。笑っちゃった。