第8章 皆以上の
みんなのところに戻ると
大野さんが私の場所に座っていた。
「あ~!!主人公名前~!
二ノと二人で何してんの~!?」
よ、酔っぱらってる…
「お、大野さん。
もう酔っぱらってるんですか?」
「うふふ~酔ってましぇん!」
「ろれつ」
二宮先輩が上手く話せていない大野さんにすかさずツッコミを入れる。
「あ、れ…?安西さんは?」
さっきまで相葉さんの隣にいた安西さんの姿がないことに気づくと、櫻井さんが口を開いた。
「ああ、明日早くに用事があるからって先に帰ったよ。」
「…そう、ですか」
なぜか罪悪感でいっぱいになった。
いや、でも待てよ。
二宮先輩は断ったわけで
…私は一体何の応援をしてるんだ?
「主人公あだな…どうしたの?眉間にしわ」
「…え!?」
友人1あだなが自分の眉間をポンポンと叩き合図をする。気付かなかった。最近よく言われるな。
「二宮くんっ、僕は君に聞きたいことがあ~る!!」
突然相葉さんが二宮先輩を指差した。
「んもぉ~なんなの~。」
そう言いながら大野さんの隣に座わる。
「はぁ~い、オイラもオイラも!」
手を挙げて二宮先輩に抱きつく大野さん。
「もぉ~やめなさいよ」
と言いつつ嬉しそうな先輩。
「もうっ、リーダ、リーダっ!!
ずるい!!俺が先~!」
いつものテンション上がった時の
相葉さん特有のガラガラ声。
「うっせ~」という潤先輩と
「はい、じゃあ相葉さんから!」と司会をしてくれる櫻井さん。
「はいっ!相葉雅紀です!
安西さんとはど~なってんの!?」
みんなが一斉に二宮先輩の方を見る。