第35章 開口
ライナー「いや、そもそも今はお前らは巨人になれん。そんな都合のいい代物じゃねぇのさ。体力は限られている。今はお前らの体を修復するので手一杯なようだ」
エレンはライナーを睨みつける
エレン「バカが…誰がテメェの言葉なんか信用するか!」
ライナーとベルトルトはジッとエレンを見つめているだけ
ユミル「まっ巨人の力について私も詳しく知ってるわけじゃないからな。その辺の仕組みはアンタらと違ってよう知らん。なぁ、ライナー。エレンが目を覚ましたら話すって言ってたろ?アンタ達は私らをこれからどうするつもりなんだ?」
ライナー「俺達の故郷に来てもらう。大人しくしろって言って従うわけがないことくらい分かってる。だがユミルの言う通りここは巨人の巣窟だ。ここで今俺らが殺し合ったって弱った所を他の巨人に食われるだけだ。つまり巨人が動かなくなる夜まで俺達はここに居るしかねぇのさ。お前らが俺らを出し抜くにしろ、俺らがお前らを連れ去るにしろ夜まで待つしかない」
ライナーは淡々とそう答えた